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【取得を目指す人へ】3分でわかる中小企業診断士の資格全貌【まとめ】

【取得を目指す人へ】3分でわかる中小企業診断士の資格全貌【まとめ】
  • 中小企業診断士っていう資格があると聞いたけど、どんな資格なの?
  • 取るとどんなメリットがあるの?
  • 資格取得までの流れは?
  • 取るためにどれくらいお金かかるの?
  • 難しいの?必要な勉強時間は?

中小企業診断士という資格について調べ始めた人に向け、資格の全体像を簡潔にまとめました。

まずはこれを読めば、中小企業診断士という資格のことが大筋で掴めます。資格取得に向けた検討の第一歩として、活用してください。

 

中小企業診断士ってどんな資格?

中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。

試験に合格して経済産業大臣によって登録されると、「中小企業診断士」と名乗ることができます。

試験の受験資格に、年齢、学歴等の制限はありません。

 

中小企業診断士の資格を取るメリットは?

たとえば、次のようなメリットがあります。

  • 経営に関する幅広い知識が得られる
  • 業種問わず実務に活かせる
  • 社内での評価が高まる
  • 転職にも活かせる
  • 独立も可能
  • 収入が増える
  • 名刺に記載できる
  • 人脈が広がる

メリットについては、別に詳細をまとめます。

 

中小企業診断士の資格取得までの流れは?

資格取得までの流れは、次のとおりです。

  1. 受験すると決める
  2. 一次試験の受験申込をする(締切が例年5月末頃)
  3. 教材を買う
  4. 勉強する
  5. 一次試験(例年8月初旬)を受験して合格する
  6. 二次試験の受験申込をする
  7. 二次試験(筆記10月下旬、口述12月中旬)を受験して合格する
  8. 合格後3年以内に、登録要件「実務補習または実務従事15日間」をクリアする
  9. 中小企業診断士の登録申請をする

 

実務補習について

実務補習は例年、2月〜3月にかけて行われる「15日間コース」の他、2月、7月、8月、9月に「5日間コース」が開催されます。

「合格しても実務補習が必要で、すぐには登録できない」と聞くとテンション下がるかもしれませんが、司法書士や公認会計士などと比べれば、登録までの要件はかなりラクです。

それに、実務補習のコースは、いずれも「連続15日間」や「連続5日間」というわけではないので、安心してください。

ということで、実務補習まで含めると、「受験決定から登録まで」は最短で10ヶ月程度となります(5月下旬に受験決定→ストレート合格→15日間コースの実務補習または実務従事→登録)。

 

二次試験と実務補習を受けずに登録可能な「養成過程」もある

ちなみに、二次試験と実務補習を受けずに登録可能な道があります。
それは「養成課程」を受けるというもの。

有名どころでは、中小企業基盤整備機構が設置している「中小企業大学校」の養成課程があります。

中小企業大学校の養成過程は、半年間で230万円と時間も費用もかかりますが、みっちりと演習・実務を通して学ぶことができます。

働きながら通うのは難しいですが、公務員の方や商工会議所等で中小企業の支援業務に従事する方は、養成過程を受けるよう「派遣」してもらえる場合もあります。

養成過程は中小企業大学校以外にも色々ありますので、別に詳細をまとめることにします。

 

中小企業診断士の資格取得までにかかる費用は?

かかる費用は、主に以下のとおりです。

  • 一次試験受験手数料 13,000円
  • 二次試験受験手数料 17,200円
  • 実務補習の受講手数料 約150,000円(※実務従事が可能な人は不要)
  • 受験や実務補習にかかる交通費(※宿泊も必要な場合は宿泊費も)
  • 教材代

受験手数料・受講手数料は、いずれも令和元年度実績です。
教材代は、以下のどれを選択するかによって変わります。

  1. 市販テキストや問題集を買う
  2. 通信講座を受講する
  3. 通学で予備校に通う

①または②なら、概ね5万円程度。
③なら20〜30万円くらいです。

 

中小企業診断士の資格は難しい?必要な勉強時間は?

中小企業診断士は、一般的に難易度が高い試験と言われています。

一次試験の合格率が20%、二次試験の合格率が20%なので、単純計算すると合格率は20%×20%=4%です。

取得までにかかる勉強時間は、多くのサイトや書籍で「1000〜1300時間程度」が目安とされています。

 

忙しい社会人が独学で合格できるか

これらの数字からは、確かに難しい試験と言えそうですが、中小企業診断士は社会人が独学で十分合格できる資格試験です。

実際、2019年度の最終合格者1,088人の勤務先属性を見ると、「学生」11人、「その他(無職含む)」64人なので、差し引き1,013人(全体の93.1%)は働きながら受験して合格していることになります。

そのうち予備校に通学していた人がどの程度いるかはわかりませんが、「通学」という時間も場所も制約の大きい方法を選んだ人が多い、というのは考えにくいでしょう。

さらに言えば、勉強時間「1000〜1300時間」というのは、あくまでも目安です。当然、個人差はあります。もっと時間がかかる人もいるでしょうし、もっと短時間で合格する人もいます。

適切な受験対策をすれば、短期の合格も十分可能です。
当サイトでは、独学で中小企業診断士試験の合格を目指す人のために役立つ情報をまとめていきますので、参考にしてください。

 

中小企業診断士の資格全貌まとめ

ということで、まとめると次のとおりです。

  • 中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格。
  • 社会的な信用も実用性も高く、キャリアアップに有効。独立も可能。
  • 受験決定から登録までの期間は、最短でも10ヵ月。実務補習5日間コース×3回なら、最短1年半ほど。
  • 費用は教材や登録までの道の選択によって、大きく異なる。
  • 難易度はやや高めで、それなりに勉強する必要はあるが、社会人でも独学で取得できる資格。

 

ほんの数ヶ月勉強するだけで、「一生使える体系的な知識」と「国家資格」が手に入ります。

中小企業診断士の資格取得を検討しているような人は、基本的に向上心が高いと思いますし、チャレンジ精神もあると思います。

興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

 

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