- どのテキストを使えば合格できる?
- おすすめのテキストは?
- やっぱりTACがいいの?
こんな悩みにお答えします。
中小企業診断士に独学で挑戦しようと考えたとき、「教材は何を使えばいいのか」は気になるところですよね。
ただ正直言って、教材選びについては難しく考える必要はありません。なぜなら、王道の教材を使えば十分合格可能だから。
あまりにもわかりにくいものや合格に必要な情報が抜けているような教材は論外ですが、王道の教材であればそんな心配も不要です。
テキストは「何を使うか」も大事ですが、「どう使うか」も同じくらい重要。使い方次第で、勉強効率が大きく変わるからです。なので、この記事の後半では「効率的なテキストの使い方」についてもお伝えします。
どんなテキストを使えば合格できるか
次の3点をクリアしていればOKです。
- 説明が平易でわかりやすい
- 出題範囲が網羅されている
- 重要度・本試験での出題頻度が示されている
- 説明が平易でわかりやすい
受験生は初心者みたいなものですから、説明が難解なものはキツイですよね。挫折の要因にもなります。なるべくわかりやすいものがベストです。
- 出題範囲が網羅されている
出題範囲が網羅されていないと、不足分のために別のテキストが必要になってしまいます。
- 重要度・本試験での出題頻度が示されている
これ重要です。
枝葉末節はすみっこに置いといて、重要論点をマスターしておけば、大抵の資格試験は合格できます。例年全くかすりもしないような部分は、飛ばす方が効率的です。
上記3点をクリアしているテキストを使えば、合格に必要な情報は十分仕入れることができます。
もしテキストを読んでもわからなければ、ググりましょう。丁寧に解説してくれているサイトは山ほどあるので、大抵のことはググればわかります。
中小企業診断士の独学におすすめのテキスト
続いて、おすすめのテキストについて。
TACか、TAC以外か。
資格の大原、LEC、TBCなど各予備校からも出されていますが、王道はTACの「スピードテキスト」。スピードテキストは、TACの中小企業診断士講座で実際に使用されている「公式テキスト」なので、安心して使えます。
テキスト・問題集とほぼほぼ変わらない費用の通信講座があるので、最近は通信講座を利用する人も多いですが、テキスト・問題集ベースで完全独学する受験生の大半はTACを使ってるのではないでしょうか。
実際、私自身もTACのスピードテキスト(とスピード問題集)を使いました。
ベーシックなテキストという印象ですが、次の3点がおすすめポイントです。
- 全体像の把握がしやすい
- 論点ごとに本試験での出題回数がわかる
- 出題領域表で重要論点と傾向がわかる
- 全体像の把握がしやすい
テキストで学ぶ「科目そのもの」の全体像が最初にあり、各章ごとに「その章で学ぶこと」の全体像が体系的に掲載されています。
なので、ざくっと全体が見え、それぞれの論点の関係性・位置付けを把握することが可能。「今どこ勉強してるんだっけ」となったときに助かります。
- 論点ごとに本試験での出題回数がわかる
「いつの本試験の第何問で問われたのか」が、論点ごとに掲載されています。出題回数が多いところ=重要なので、それが一目でわかるのは便利。
- 出題領域表で重要論点と傾向がわかる
巻末に出題論点の一覧が掲載されています。これがかなり、ありがたい。
毎年出てるところ、そろそろ出そうなところ、やらなくてよさそうなところが丸わかりです。あらかじめ目を通しておくと、効率的に勉強できます。
むしろ、これを見ずしてテキストを読むべからずです。
- TACのスピードテキスト・問題集を安く仕入れる方法
TACのスピードテキスト・問題集を買うなら、TAC出版オンライン書籍サイト【CyberBookStore】がおすすめです。理由は、15%オフで買えるから。
私が受験したときは何も考えずAmazonでポチってしまいましたが、テキスト・問題集を揃えると3万超えなので、15%オフは大きいです。ざっくり5,000円ほどお得です。
ちなみに時々20%オフになっていることもあるので、CyberBookStoreでチェックしてみてください。
もう1つのTAC
TACからは、「スピードテキスト」の他に、「みんなが欲しかった!」シリーズも出ています。
私は、FPを受験したときに「みんなが欲しかった!」シリーズを使いました。イラスト多めなので見やすくてとっつきやすく、初学者を意識して作られている感が強いシリーズです。
「みんなが欲しかった!」シリーズも、CyberBookStoreで15%オフで買えます。
- 「スピードテキスト」シリーズか、「みんなが欲しかった!」シリーズか
「スピードテキスト・問題集」は全14冊。一方、「みんなが欲しかった!」シリーズはテキスト・問題集の全4冊です。
「スピードテキスト・問題集」は、それだけでも合格できます。が、「みんなが欲しかった!」シリーズは、(ボリュームが全然違うので)それだけで合格レベルに到達できるかは、やや心配な気も。
「みんなが欲しかった!」シリーズはイラスト多めなので、「見やすい、わかりやすい、記憶に残りやすい」というメリットはあります。補助的に使うのは有りかもしれません。
効率的なテキストの使い方
ここからは、効率的なテキストの使い方についてお伝えします。
非効率なテキストの使い方の代表2例
まず、逆の「非効率な使い方」の代表格から。
非効率なパターン
- はじめからテキストをじっくり読み込む
- テキストをすみからすみまで読み込む
はじめからテキストをじっくり読み込む
非常に時間がかかる方法です。
じっくり読み込むので「なんとなくわかったような気分」にはなれますが、問題を解けるレベルにはなりません。
理解は、繰り返しによって後から深まっていくので、はじめから全て深く理解しようとするのは効率がよろしくないです。
テキストをすみからすみまで読み込む
テキストに重要度・出題頻度が示されていても、それを活用しなかったら非効率です。せっかく示してくれているのだから、活用しない手はありません。
重要度・出題頻度の高い部分を中心に読み、そうでもない部分は飛ばすかサラッと読み流す程度で十分です。
では、テキストはどう使えばいいのか。
一言で言えば、「アウトプットのために使う」です。
「正しくアウトプットできるかどうか」が合否の分かれ目
試験は「アウトプット」の場です。
「正しくアウトプットできるかどうか」が、合否を分けます。
つまり、勉強の目的は「正しくアウトプットできるようになること」。
そのための基本的な勉強法は、「重要論点を中心とした問題演習&復習の繰り返し」です。(勉強法については別に詳しくまとめます)
「わからない」を「わかる」に変えるためにテキストを使う
「正しくアウトプットする」ためには、当然インプットが必要です。
ですが、「とりあえずインプットする=とりあえずテキストを読む」ではなく、「アウトプットのためにインプットする」ことが重要。
つまり、「わからない」を「わかる」に変えるため、「不足している情報をインプットする」のが効率的です。
だから、先に「わからない」から入ります。
- 「わからない」けど、問題に取り組む。
- その上で、「どういうこと?」「なぜ?」と考えながらインプットする。テキストを読む。
これが、効率的なテキストの使い方です。
中小企業診断士の独学におすすめのテキストまとめ
最後にポイントをまとめると、次のとおりです。
合格に必要なテキストの要件
- 説明が平易でわかりやすい
- 出題範囲が網羅されている
- 重要度・本試験での出題頻度が示されている
おすすめテキスト・問題集
- TACスピードテキスト・スピード問題集
効率的なテキストの使い方
- 勉強の目的は「正しくアウトプットできるようになること」
- よって、アウトプットのためにインプットする
- 具体的には、テキストから入るのではなく問題から入る
教材は、人によって「合う合わない」があると思います。ただ、結局それは、最終的には自分自身で使ってみなければわからないこと。
使ってみて「明らかに合わないな」と感じれば、違うものを使ってみればいい話だと思います。「迷ったら試してみる」と割り切ってしまった方が、早く進めます。
ということで、中小企業診断士の独学におすすめのテキストでした。
教材を上手に使って、効率よく合格を目指しましょう!